天理教とキリスト教の対話

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道友社 編

 

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平成10(1998)年3月、天理教海外布教伝道部(現・海外部)と天理大学が中心となり、イタリア・ローマ教皇グレゴリアン大学においてシンポジウム「天理教とキリスト教の対話」と「ローマ天理教展」が開かれました。これは、キリスト教社会の人々に「陽気ぐらし世界」の実現を願う天理教の教義と活動を正しく理解してもらい、現代社会の抱えている諸問題の解決に向け、宗教の壁を越えて対話していこうというものでした。本書は、そのときの模様をまとめたものです。
 3日間にわたって繰り広げられたシンポジウムでは、「神の啓示」「救いとその実現」「家族と現代世界」をテーマに、天理大学、グレゴリアン大学の研究者、および諸大学の宗教学者による討議や講演が行われました。2週間の会期で開かれた展覧会では、天理教の教理と活動が、パネル展示などで多角的に紹介されました。
 シンポジウムの最後には「親神の親心に目覚めた夫婦の和は、家庭の平和のための原理であるだけでなく、世界のたすかりのために、そして、すべての人びとが兄弟姉妹として生きるような文化と行動規範を不断に創出するための原則である」という見解の盛り込まれた共同声明が採択され、バチカンの家庭評議会を通して、全世界へ向けて発表されました。
 本書を通して、キリスト教が2千年の間培ってきた歴史と経験を学び、それを生かしていくことは、教祖(おやさま)の教えを世界中すべての人々に伝え、「陽気ぐらし世界」を実現していくうえでの一助となるでしょう。
A5判並製/116ページ

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