四六判並製/208ページ
2024年4月1日発売
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【内容紹介】
かつて「競馬界のレジェンド」と称された元調教師がいる。
中央競馬で数々の名馬を育て上げ、国内外のレースで目覚ましい成果を残したが、その絶頂期に突然の引退発表。新たな活動の舞台を奥能登へ移し、天理教の布教師として人々に寄り添う一方、引退馬支援やホースセラピーの普及促進に日夜奔走している。
いま、男は震災復興への祈りを込め、「人がいて馬がいる」心豊かな社会を目指す――。
作家・片山恭一が精力的に取材し、書きおろした渾身のドキュメンタリー!
「名伯楽と馬、それを取り巻く人々の活動は、わたしたちの社会を照らすたしかな光となっていくに違いない」「今回の地震では、あらためて角居さんのゆるぎなさ、前向きな姿勢に心打たれている。この逆境にあっても、彼の未来を構想する力は少しも鈍ることなく、のびやかで明るい」
(「あとがき」から)
(「あとがき」から)
【目次】
【著者紹介】
片山恭一(かたやま きょういち)
1959年、愛媛県生まれ。九州大学卒業、同大学院修士課程修了。86年、大学院在学中に手がけた『気配』で文學界新人賞受賞、文壇デビューを果たす。95年、『きみの知らないところで世界は動く』で単行本デビュー。2001年刊行の『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)は、平成における恋愛小説で最多の321万部を記録。映画やテレビドラマとなり『セカチュー』が流行語になるなど、社会的ブームとなる。
『どこへ向かって死ぬか――森有正と生きまどう私たち』(日本放送出版協会)、『愛について、なお語るべきこと』(小学館)、『死を見つめ、生をひらく』(NHK出版新書)、『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)など著書多数。近刊に『あの日ジョブズは』(WAC)、『霧のなかのバーバラ――学習しょうがいを克服した女性の物語』(文芸社)がある。