みかぐらうた講話

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安藤正吉 著

 昭和54(1979)年に「先人の遺した教話(二)」として刊行されたものを、装いも新たに再刊しました。
 著者は天理教本愛大教会初代会長で、本書は同大教会発行『本愛』誌の、昭和25(1950)年から7年間にわたる同名の連載がもとになっています。昭和42年、著者の十年祭を機に、初めて一冊の本にまとめられました。
 タイトルからも分かるように、本書は、みかぐらうたにまつわる講話が主たる内容となっています。それは、お歌の意味を解釈して講義したというより、みかぐらうたを台に、自らの信仰信念を語ったものといったほうがふさわしいでしょう。
 著者は明治40(1907)年ごろ、妻子の身上から入信。名古屋へ単独布教に出て、大正3(1928)年に本愛宣教所を設立しました。単独布教当時から、常にみかぐらうた本を懐に携え、これをもとに大勢の本愛の布教師を仕込みました。
 また、晩年の月次祭や入社祭では、特に、みかぐらうた七下り目にある「田地」と「種」の話を説き続けたといいます。  著者の説く教理は、「みかぐらうたの信仰」と呼ばれるほどで、即実践の信仰でした。自らの布教体験に裏打ちされた教理の悟りは簡潔明瞭であり、力強い語り口には初代ならではの迫力が感じられます。
 先人の講話を通して、当時の燃えるような信仰の息吹を感じてもらい、実践の糧としていただければ幸いです。
四六判並製/256ページ

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