一瀬俊夫 著
本書は、昭和49（１９７４）年に刊行し版を重ね、およそ30年ぶりに装いも新たに復刊しました。
天理教鶴一分教会前会長の著者は大正10（１９３５）年、京都府舞鶴市に生まれ、昭和19（１９４４）年、東京大学工学部卒業後に運輸通信省港湾建設部に奉職。終戦後は道一条となり布教に専念し、26年に天理教鶴俊（現・鶴湘南）分教会を設立し初代会長に就任。34年からは、鶴一分教会３代会長を27年間務めました。また、よのもと会講演部講師として全国各地で数多くの講演をしてきました。
本書では、道一条になって以来、常にお道の教えを心に置き、教祖のひながたをたどるべく歩んできた著者が、にをいがけ・おたすけに、そして、ようぼく・信者の丹精にいそしむ中でつかんだ、夫婦や親子、兄弟姉妹などの“人間関係”、住まいや地所といった“生活の場”、そして予期せぬ時の動きの中に示される親神様のご守護の世界を分かりやすくつづっています。
また、復刊にあたり、著者が昭和27年から鶴一分教会の機関誌『鶴』に記してきた巻頭言の中から、本書の内容に即した７本を抜粋し、「与えられた日々を振り返り」と題して巻末に加えました。
夫婦や親子の問題、布教道中や教会での出来事など、実話・実例を中心とした、歯切れのあるテンポよい文章は誰にも読みやすく、日々の暮らしの中でのお道（天理教）の教えに根ざした生き方を教示してくれます。
四六判並製／288ページ
