竹川俊治 著
天理教飾大分教会前会長である著者は、昭和56(1981)年から単身、海外布教を志し、台湾に教会2カ所を設立、さらに、マレーシアにも布教所を開設、そして現在は、中国にも拠点を構えて布教を展開しています。
本書は、平成15(2003)年7月から18年末まで『みちのとも』に連載された信仰随想「わが心より真実を見よ」に、新たに書き下ろし原稿「かりものの理に生きる」を加えたものです。
「わが心より真実を見よ」は、教祖百二十年祭活動から年祭の年にかけての、著者の年祭に対する心定め、それに始まる中国での布教やおたすけの話などがリアルタイムで綴られており、連載当時から反響を呼びました。
「かりものの理に生きる」では、自身のこれまで歩んできた道を振り返るとともに、80歳近くになっても若者のような情熱を持ち続け、次なる目標に向かって、さらに布教に邁進せんとする意欲が熱く語られています。
「をやを信ずるというレベルから、信ずるがゆえに思召を立てきり、いかなる障害があろうとも全身全霊をもって実行する、つまり、誠にして通ってこそ、次第にかりものの理が私自身の血となり肉となるということであろう。私はわが生涯を省みて、かりものの理に生きることが、この道の信仰者の信仰者たる所以である、すなわち“ほんものの信仰者”の核心であると思うようになった。それを志して私は歩んでいる」(本文から)
ほんものの信仰者が求められるいま、教会長はもとより、これからの天理教を担う若い人たちにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
四六判並製/324ページ