【内容紹介】
社会問題に教えの切り口から迫る。
脳死と臓器移植、クローン人間、米国同時多発テロ、格差社会、リストラ自殺、児童虐待、ニート、引きこもり、裁判員制度……。『天理時報』の「視点」(平成11~21年)83編を収録。
上田嘉太郎 著/A5判並製/256ページ。
【目次から】
立教162年(1999年)
- 世紀末不安の幻想
- 手段を目的化した受験教育
- 本教の身体論とたすかり
- 小手先の景気刺激策
- 父性と母性の調和
- リストラ自殺に思う
- 尊厳死より尊厳ある生き方を
- 問題の先送りは御免だ
- 競争原理の限界
立教163年(2000年)
- 電脳時代の時空感覚
- "叱る文化"の行き詰まり
- 脳死は「出直し」か
- 子どもから大人への過渡期
- 「神一条の道で治める」
- ヒトゲノム解読の受け止め方
- スポーツと陽気ぐらし
- 対等な人間の助け合い
- 科学は人間性を向上させたか
立教164年(2001年)
- 「宗教の世紀」幕開き?
- クローン人間に異議あり
- 究極の教えを無宗教の民に
- ゆとりの教育を実あるものに 急増する子どもへの虐待
- 「近代家族」の個人化
- 同時多発テロに思う
- 増える青少年の「引きこもり」
- 医療制度改革の根本を考える
立教165年(2002年)
- 衝突でなく理解し合う努力を
- 不可避な根本的発想の転換
- 「今さえ良くば」は通らない
- 時間をお供えする
- 水は文字を解するか
- 心の贅肉を落とす
- おたすけの接点をつくる
- 現代の難問に答える
- 自分で手応えを確かめる
立教166年(2003年)
- 「人をたすけて我が身たすかる」
- なぜ急ぐイラク攻撃
- 世相映すホームレスの増加
- 新感染症の背後にあるもの
- 飲酒運転は犯罪
- 十五歳までは親のさんげ
- "にをい"プラス"掛け"
- 心の持ち方が遺伝子に影響する
- 人生の集約点としての死
立教167年(2004年)
- 長い時間の流れで考える
- 「お蔭さま」で生きている
- 時空を越えた万人の座標軸
- 調和ある親子関係のために
- 自然災害の意味を考える
- 身体は人間理解の共通項
- 今日には今日の困難が
立教168年(2005年)
- 仕事に就こうとしない若者
- "神様からのお与えもの"を生かす
- 二極化する日本社会
- 人ごとでない「引きこもり」
- 郵政民営化に思う
- もしも月が無かったら
- これからが成人の正念場
立教169年(2006年)
- 普遍的な『諭達第二号』の精神
- 少子化と人口爆発
- エアコンが体質を変える?
- 家庭が安らぎの場であるには
- 異文化の壁を超える
- 日々の信仰実験の発露
- 品格ある人とは
立教170年(2007年)
- 規制緩和が安全を脅かす!?
- 中流に明日はない?
- ぬくみと水気の調和の乱れ
- 顔が見えない怖さ
- 難儀はたすけ合いの契機
- 時代超える真実を提示
立教171年(2008年)
- タテ糸をヨコ糸で保管、活性化
- 分断された人の貧困
- 長生きを真に寿げる世に
- 陽気ぐらしは人類の希望
- 未病状態を脱するには
- 欲と競争のシステムの転換を
立教172年(2009年)
- 陽気ぐらしに逆行する流れ
- おたすけの出番は随所に
- 裁判員に選ばれたら
- 「三方よし」と「商売の道」
- 脳死は「出直し」ではない
著者紹介
上田嘉太郎(うえだ よしたろう)
1945年、奈良県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。1996年、本部員登用。1998年から道友社長、1999年から天理やまと文化会議議長を務め、2009年、表統領就任。浪華分教会長。