昭和少年70’ｓ （ななそじ）

手塚治虫に師事し、梶原一騎の知遇を得て、30年の漫画家生活ののち天理教教会長に。
多くの人へ感謝の思いを込めて紡いだ、あの古き良き「昭和」の物語。
『天理時報』好評連載（平成20年～25年3月）の54編と書き下ろし5編。
著者の漫画作品一覧と、漫画家・石川球太氏の寄稿も併載。四六判並製／２７２ページ

【目次】
昭和少年70
母の変身／手塚先生のこと／初代のお仕込み／俺たちの青春／忘れ得ぬ編集者たち／“親父さん”たち／「それを志というんだよ」／三分の二／人生の「ｉｆ」／梶原一騎さんのこと／担当者・牧さん／歴代会長のご恩／静かな“社会的大事件”
昭和少年71
高知大空襲／米英兵の敬礼／母の“四字熟語”／北やんとラッキー／忘れ得ぬ“その人”／父に会いにゆく／文豪の献盃／あの夜の青年たち／カズ親奥さんのこと／「友情不変」と名誉三段
昭和少年72
羽織袴でのお出迎え／私は大根である／レイトショー／一輪の黄梅／講習の値打ち／ちょうど良いがん／ジョン万になる／海を怒らせる／巨人から阪神へ／心の財産
昭和少年73
“トンネル屋”辰さん／遊び・大ナマズ／遊び・鴻の森／遊び・スズメの料簡／不条理な体験／五味先生の想い出／妹の鳩笛／赤いデカパン
昭和少年74
池川利作先生の入信／三センチのコッペパン／赤塚さんの挑戦状／貧救畳返し／社会的自信／「ぼっき先生」のこと／親父孝行／ハチの巣を落とす／静かなおつとめ／二つの爆風
昭和少年75
出井家の箱／好きなもの／ＭＰと憲兵／「クロ」／石鎚家出／三島由紀夫二題／宇宙人・千寿／教祖物語
中城健雄作品一覧
土佐人・中城健雄の青春（石川球太）

【著者紹介】
中城健雄（なかじょう・たてお）
１９３８年（昭和１３年）、高知県生まれ。５６年、漫画家を志して上京、永島慎二氏を中心に「むさしのプロ」を結成し、手塚治虫氏に師事する。５８年、『ロボット狂時代』（冒険王）でデビュー。『ボディガード牙』（週刊サンケイ）、『泣き虫とうちゃん』（少年キング）などで人気を博す。８７～９０年（平成２年）、道友社刊『劇画教祖物語』（全５巻）の作画担当。８７年１２月、天理教森髙分教会４代会長に就任。