堀尾治代 著
【内容紹介】
「心理相談」の草分けが語る子育てと若者育成の心得心理臨床の重要手法「箱庭療法」を日本で初めて導入したことで知られる天理大学は、「教育相談室」を1955年に設置し、地域に根差した心理相談に率先して取り組んできた。その草分けとして、長年、相談者に寄り添い続けてきた著者がつづる「カウンセリングの心得」。
【目次】
Ⅰ カウンセリング入門
- 普通に接して
- 〝心〟を聴いてみませんか
- まず自分を知ることから
- 面接時間を制限する意味
- 家族の理解を深める
Ⅱ 相談室の風景
- 「お母さん、僕、目を開けていいの?」
- 自慢の息子がどうして?
- うつ病の家族を支える
- 寝てばかりの息子
- 夫婦でもう一度
- 「心」を「受」けてノ(の)をつける
Ⅲ 揺れる思春期・青年期
- 〝終わらない〟思春期
- 「不登校」に寄り添う
Ⅳ 若者と宗教 青年期の課題
- ヤマアラシ・ジレンマからの脱却
- 現代青年と宗教
- 〝大人になる〟のが難しい時代
四六判並製 /272ページ
【著者プロフィール】
堀尾 治代(ほりお・はるよ) 〈1946~2018〉 兵庫県姫路市生まれ。1974年、京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。臨床心理士。天理よろづ相談所病院「憩の家」心理相談室嘱託、名古屋市立女子短期大学助教授、京都大学保健管理センター非常勤講師、天理大学教授など歴任。著書に『教育心理学を学ぶ人のために』(共著・世界思想社)、『心理臨床と宗教性』(共著・創元社)など。