島田 勝巳 著
新書判・並製 / 216ページ
【内容紹介】
〝ポスト・トゥルース〟の時代は、宗教リテラシーが試されるテロ、暴動、移民・難民問題……
その背後にある宗教的要因を読み解く。
『天理時報』長期連載(平成20年~令和3年)コラムを書籍化!
【目次】
「宗教リテラシー」の意義
チベット問題の宗教的背景
「絶望」と「テロ」をつなぐもの
英国の法律とイスラム法の摩擦
「サリン事件」以後の宗教知識教育
「カトリック教会」対「メディア」
9・11から「アラブの春」へ
〝見せる宗教〟としての英国国教会
米国とイスラエルの〝特別な関係〟
広島演説における〝オバマ大統領の祈り〟
〝ポスト・トゥルース〟時代のリテラシー
移民問題と人々の「分断」
「コロナ禍の世界」から見る宗教
隠喩としてのマスク
ほか
【著者プロフィール】
島田 勝巳(しまだ・かつみ)
1965年、埼玉県生まれ。88年、天理大学文学部宗教学科卒業。97年、ハーバード大学神学大学院修士課程修了。99年、東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程単位取得退学。現在、天理大学人間学部宗教学科教授。専門は宗教学、特に西洋中世末期のキリスト教思想(ニコラウス・クザーヌス研究)、天理教学。
共著にPrayer as Interaction(2007)、Purification(2013)、Materiality in Religion and Culture(2017)、『井筒俊彦の東洋哲学』(2018)など。主な論文に『クザーヌスの「知ある無知」における二つの「否定神学」』、『中世思想研究』60(2018)など。