あわてるからあかんのや

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堤保敏 著

 奈良県斑鳩町の法隆寺の近くに、知的障害者を預かる私塾「堤塾」と剣道場「以和貴(いわき)道場」があります。著者は、その2代目塾長であり、道場長です。
「堤塾」は、大阪の実業家であった堤勝彦氏が、天理教信者であり知的障害者教育の先駆者である田村一二(いちじ)氏の代表的著作『手をつなぐ子ら』に感銘を覚え、昭和18(1943)年、4人の知的障害児を、大阪の自宅に預かったことに始まります。以来、勝彦氏は私財を投じて「塾」を営み、「塾生」と呼ばれる知的障害の人々を“家族”として迎え入れてきました。「塾」はその後、勝彦氏の故郷である奈良・斑鳩の里に移ります。また、「以和貴道場」は45(1970)年、知的障害者教育を通して得られた教訓を、広く子どもたちに伝え、差別をしない人に育てたいと「塾」の敷地内に開かれました。道場名は聖徳太子の「和を以(もっ)て貴しとなす」との言葉に由来しています。
 著者は21年、岐阜県美濃市生まれ。天理大学剣道部員であった著者は、44年、大学卒業後、「堤塾」の門をくぐります。そして57年、先代亡きあと、「井上」から「堤」に性を変え、「塾」と「道場」の主宰となりました。
「塾」の風呂は以前、薪(まき)でたかれていました。当時、薪割りは塾生のハヤシ君の仕事。ある日、著者が代わって薪割りをしたところ、ヘトヘトになってしまいました。するとハヤシ君は「先生、あわてるからあかんのや。薪割りは、これから割らなあかん木の山を見たらあかんのや。後にできあがった薪の山を見なあかんのや」と言いました。以後、この言葉が著者の座右の銘になり本書の題名になっています。
四六判上製/256ページ

目次

堤保敏さんのこと―刊行に寄せて―――杉谷保憲

第一章 たすけ合い教育の原点に返る

  • 家庭は〝鳥の巣〟のように
  • 父親は「グー」母親は「パー」
  • 少子社会―両親の〝四つの目〟
  • 分け合うということ

第二章 魂をゆさぶる教育とは

  • しつけとは「し続ける」
  • 待つということ
  • 適度なストレスがやる気を生む
  • 〝生きる力〟を取り戻す

第三章 祈りの心―自然と生きる知恵

  • 足し算の生き方
  • 失敗させながら学ばせる
  • 自然は偉大なる精神科医
  • 親の心は祈りの心

第四章 「堤塾」の陽気ぐらしをめざして

  • 我が家の〝六人の神様〟
  • 教えるは学ぶの半ばなり
  • 得と徳
  • 水のように空気のように

第五章 和をもって生きる

  • 真の福祉は「互い立て合いたすけ合い」
  • ほんものを見極める
  • ぞうきん一枚のこころ

むすびに代えて

解説―「堤塾」と「以和貴道場」について

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